こんにちは、キキ・コンサルティング代表の石田です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
実は、年末年始のお休み中に、ご親族の間で経営を巡って言い争ったという中小企業の経営者さまのお話をお伺いしました。
今回は、実際に訴訟に発展してしまった家族経営をされていた企業さまのエピソードをお伝えしたいと思います。
■ 親族経営なのに訴訟問題に!?
A建設会社では、先代社長が高齢だったために、5年前に長男であるBさんに事業承継をされました。
1年後、心優しいBさんは取引のある工務店が経営不振に陥ったため、その工務店に1,000万円の融資をする決心をしたのですが・・・
なんと不良債権化してしまい、回収不能となってしまいました。
その結果、取締役であり株主の実の弟Cさんから、回収不能となった1,000万円の損害賠償請求を求めて、先日、代表取締役である実の兄のBさんに対して株主代表訴訟が提起されました。
■ 実は多い、親族間での訴訟問題・・・
実は、未上場企業で起きている株主代表訴訟の多くは、親族間で起きていると言われています。
特に、前出のように、事業承継で役員が交代した際、あるいは相続で株主が代わった際に、親族関係にある役員と株主が対立してしまい、株主代表訴訟に発展することがあります。
■ 親族間での訴訟の注意点
さらに、親族から責任追及された場合、会社の内情を詳しく知っていることが多いので、証拠を詳しく押さえている可能性が高いです。
訴訟に持ち込まれると、責任が認められることが多い、という特色があります。
■ まとめとして、対策方法
最初にご相談のあった、経営者さまには万が一の場合に備えて、役員賠償責任保険(D&O保険)にご加入されることをご提案しました。
各保険会社は、時代に合わせて新しい加入方法を開発しています。
最新のご案内が必要な場合は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
キキ・コンサルティング
代表 石田 由紀子