こんばんは。
キキ・コンサルティングの石田です。
今日は最近、経営者仲間の間で話題になることの多い「事業承継」について、一緒に考えてみたいと思います。
■ 事業承継は良い会社の宿命
良い会社、つまり社会的に存在意義の高い会社ほど長く続くものです。
ですから、「経営者の交代時期を迎える」というのは良い会社の宿命なのです。
事業承継をうまくできるかどうかは、企業の将来に決定的な影響を与えます。
では一体、世の企業の事業承継の準備はどのくらい進んでいるのか確認してみましょう。
■ 事業承継の進捗状況
下図は日本商工会議所が行なった「事業承継と事業再編・統合の実態に関するアンケート」からの抜粋です。
経営者が60歳以上の企業における後継者決定状況の推移を示しています。
調査によると、既に後継者を決めている会社が増加傾向なことは良いことです。
なぜなら事業承継は時間がかかり、その第一歩が「後継者を決めること」だからです。
後継者が決まらないと、事業承継は動き出しません。
■ 増加傾向にある親族外承継
一方「後継者候補はいる」「後継者は決めていない」企業は、まず候補者を絞るべきでしょう。
事業承継は現経営者の思いだけでは進まず、後継者の考えや置かれている環境、さらには家族の思いもくみ取らなければなりません。
帝国データバンクの調査によれば、「親族外承継」つまり役員や従業員の登用が増加傾向にありますから、そうした配慮は一層重要になります。
誰に会社を任せるか、それを決めて引き受けてもらうだけでも膨大な時間がかかるのです。
■ 早めに対策をしておいて損はない
親族外承継での課題の一つに、金銭的な負担があります。 現経営者、他株主が保有する株式を買い取る場合、その資金は簡単に用意できる額ではないでしょう。
国はこうした問題への対処法も用意していますが、審査や手続きにもまた時間と労力がかかります。
そして、それは事業承継のタスクの一部に過ぎないのです。
事業承継はとにかく時間がかかります。
準備を始めるのに早すぎることはないので、まずは候補者だけでも検討しておきたいものです。
■ 終わりに
私も創業の経営者として、事業承継のことは常に念頭にありましたが
経営理念を大切にコツコツと経営を続けてきたことで光明が見えて来たように思います。
会社の「存続」と「発展」に心をつくし
みんなの笑顔と幸せを作り続ける
引き続き、いい会社づくり理念経営を続けてゆきます。
株式会社キキ・コンサルティング
代表取締役 石田由紀子